2015/07/13    10:00

不登校の子にとっての「居場所」

「どこでもいいから、家の外に出かけてほしい。」

「誰でもいいから、子どもに会いに来てほしい。」

ご相談を受ける方すべてと言ってもいいほど、ほとんどの不登校の子をもつお母さんがこのようにおっしゃいます。

お子さんが不登校になった時、ご家族がこのように考えることは自然かもしれませんね。
でも、大切なのは「なぜこのように考えるのか?」ということです。

この言葉の裏側に隠れている本当の気持ちを、相談者の方といつも丁寧に探っていきます。
すると、このような気持ちが隠れていることがわかります。
 

「このままずっと家にいて、引きこもってしまったらいけないから。」

「コミュニケーションをとることができない子になってしまうといけないから。」

「ずっと家にいると、私(お母さん)の気が休まる時がないから。」

「今日も一日家にいたことがお父さんにばれると、私(お母さん)も怒られるから。」


などなど、対話を繰り返すうちに、お母さんの本当の気持ちがあぶりだされていくのです。
 



(ちなみに、「お母さんの気が休まる時」を作るのは、とっても大切です!!定期的に、お母さんが外出するなどして、積極的にリフレッシュしてください。ちなみに、その時お子さんも、ひとり自宅でリフレッシュできるようですよ。)
 



そもそも、お子さんは何らかの理由で学校に行けなくなり、「家にいる」ということを選択しているのが不登校という状態です。
そのほとんどは、やむにやまれぬ思いで、苦渋の決断で、勇気を出して「学校を休んで家にいる」という選択をしている場合が多いのです。

ですから、学校を休んで家にいる時点で、すでに「家にいてはいけない自分」を感じています
それは罪悪感に近い自己否定的な感情で、1日のうち学校に登校するべき約7時間は、少なくともその罪悪感が離れないのです。

なおかつ、朝起きてから登校時間までの間は、「今日は自分は学校に行けるのか?行けないのか?」と悩んだり、「今日は何と理由を言って休もう。」と考えを巡らせたり、身体症状として腹痛や頭痛が現れたり、必死でものを投げたり暴れたり・・・とにかく重苦しい時間を過ごすのです。

そして、放課後の時間帯になれば、「今日も学校に行けなかった。」「みんなが当たり前にできているこんな簡単なことができない自分は、なんてダメな人間なんだ。」と自分を責め、家族にどんな顔で会えばいいかわからず、会ったら何と言われるかと怯え、そして「明日、自分は学校に行けるのか?行けないのか?」と、前の晩から悩み始めます。

 


 


想像してみてください。
 

 

そのような時に、「家にいてはいけない、とにかく外に行きなさい。」ということを言われたら、もう自分の居場所はこの世にないと感じるのではないでしょうか?


つまり、【学校に行けないから家にいる】→【家にいてはいけないから自室にこもる】という流れで、

また、【人に会いたくないから家にいる】→【他人が家に来るから自室に逃げ込む】という流れで、

お母さんの心配される通りの「引きこもり」状態に近づいてしまうのです。

そう、お母さんはお子さんの将来を案じ、お子さんのためと思って「どこでもいいから、家の外に出かけてほしい。」「誰でもいいから、子どもに会いに来てほしい。」とおっしゃるのですが、
その言葉は逆にお子さんを追いつめてしまう場合の方が多いのです。




ですから、まずは「家は自分が安心して過ごせる場所」という感覚を持ち、安心させてあげることが必要です。
外出を促す、他人との関わりを持たせるのは、その次のステップです。

家は自分の居場所、家族は自分の味方。そういった信頼感をベースにしなければ、不登校は解決できません。

もしも、家から追い出すような形や、なにか強制的な形で学校に登校することができたとします。

形は不登校を解決したかのように見えるかもしれませんが、結局、その時に感じた「家族は自分を受け入れてくれなかった」という感覚は、後々形を変えた「人生の壁」として現れるのです。

不登校は、言い換えれば「家族のあり方を考えるために与えられた時間」なのだと思います。
 

 

ですから、不登校のお子さん本人だけの問題としてとらえ、【 形式だけの解決 = 学校に登校する 】ということだけを求めるのではなく、家族全体のバランスをメンテナンスする機会としてとらえてみてはいかがでしょうか?

「家族」という視点で不登校を考えると、新たな気づきがあると思いますよ。

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