2015/07/28    11:41

テレ東に出た“過激派”が、TBSでは一般人? 安保反対の謎

「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)」と名乗る学生グループや、少なからぬ有名人が応援に駆けつけるなど、今も続いている国会前での「安全保障関連法案」採決に反対する人たちのデモ。この、“画になる”光景を、テレビ局が放っておくはずがない。

10代、20代の若者の、「戦争は嫌だ」という声を集めようと、しばしば街頭インタビューも行われているが、インタビューを受けているある「市民」に、ネット界では注目が集まり、“祭り”状態になっていた。

そのきっかけとなったのが、テレビ東京が9日に放映したニュースでの「今なぜ若者が… 潜入!過激派アジト」という8分間弱の特集だった。国会や丸の内で行われているデモ活動に集まった「中核派」の活動拠点の取材を敢行し、複数のメンバーのインタビューも行っている。
(テレビ東京 アンサー 「今なぜ若者が… 潜入!過激派アジト」 2015/07/09)


その際、インタビューを受けていた一人の若い女性が、学生時代から活動を続けている“有名人”だったことが、1週間後に波紋を広げることになった。

15日にTBSの平日夕方のニュース番組「Nスタ」で放映された、「『採択反対』怒号飛び交う中 安保法案 衆院委で可決」というニュース中で、インタビューを受けていたのが、その中核派の女性にそっくりの人物だったというのだ。

ネットでは、すぐに掲示板などで情報が拡散され、著名人もツイッターに証拠画像を投稿して、「やらせ報道」「偏向報道」だと批判した。

テレビニュースでは、これまでも、顔の知られていない劇団員を使って街頭インタビューの場面を作るなど、「やらせ報道」が指摘されている。

これまでは、そうした“演出”に気づかれずに済んだのだろうが、インターネットを利用する人が増え、互いに情報を共有することになったことで、気づかれるようになってしまったようだ。

国の重要な法律を作る時に、一般国民が判断材料にする情報は、テレビや新聞などが提供する情報が多くを占める。それが「作られた」ものだったら、国民は正しい判断ができなくなるだろう。マスコミ報道は、世論を誘導し、国の進路を誤らせる可能性を持っている。

「日本民間放送連盟 放送基準」第6章には、「ニュースは市民の知る権利へ奉仕するものであり、事実に基づいて報道し、公正でなければならない」とある。そっくりな2人は、同一人物なのだろうか。そして、過激派のメンバーの意見を“街の声”として伝えたことは適切だったのかどうか、検証が必要だろう。
 

 


 

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