2015/01/23    07:00

戦後70年 安倍首相へのけん制、アメリカからも強まる 米議会の報告書が、安倍首相を「修正主義」と批判

戦後70年の節目に、安倍晋三首相が発表を予定している「安倍談話」について、アメリカからのけん制も強まっている。

アメリカ議会調査局が今月13日に発表した報告書に、安倍晋三首相の戦後70年に関する言動に関して、首相を「強烈なナショナリスト(国粋主義者)」「歴史修正主義的」と記述されていることが分かった。それが、「周辺国との関係を悪化させ、米国の国益を損なわせたかもしれない」との懸念を示しているという。

報告書では、安倍首相を「ナショナリストとして知られる」と紹介。首相の過去の発言について、「日本帝国の他のアジアの国々への侵略や虐待を否定する歴史修正主義的視点を持っていることを示唆している」との見方を示した。

昨年の衆院選で自民党が勝利したことから「安倍首相が日米関係にプラスにも、マイナスにも影響を与え続ける」とも強調した。
(朝日新聞 「安倍首相は「歴史修正主義的」 米議会が報告書で懸念」 2015/01/17)

この報告書は、戦後70年の首相談話を扱う項目で、名前が明らかでない複数の評論家の意見を根拠とし、慰安婦が性奴隷であり、強制連行された人々であるという説に基づいて、「安倍政権は日本が強制的に女性を性奴隷にしたとする、広く行き渡った理解を変えようとしている」と記述している。

議会調査局の報告書は、米政府の公式見解ではないものの、専門スタッフが編集し、連邦議員の立法活動の資料となるものであり、一定の影響力があると考えられている。

安倍談話をめぐるアメリカ側の発言としては、以前に、国務省のサキ報道官が「(河野・村山両談話による)謝罪は、近隣諸国との関係を改善しようとする日本の努力の中で重要な節目となった」と、両談話の継承を求めたことがある。サキ氏は、安倍首相が年頭記者会見で「先の大戦への反省」を談話に盛り込むと述べたことを受けて、トーンダウンしたが、アメリカが日本政府の歴史認識をめぐって神経をとがらせていることが分かる。

アメリカのメディアも、ニューヨーク・タイムズ紙が、「河野談話」の検証の動きや安倍首相周辺の南京事件に関する発言などを挙げて、安倍首相の「歴史修正主義・ナショナリズム路線」を危険視する社説をたびたび掲載するなど、安倍首相への個人攻撃とも言える、過激な日本批判を繰り返している。

日本が「謝罪外交」から方向転換できるかは一つの焦点だが、安倍首相の立場は、過去の政府の立場を継承しつつも「未来志向」の談話を目指すというものだ。安倍談話をめぐっては、中韓からのおなじみの批判だけでなく、同盟国のアメリカからの風当たりも強まっている。批判を和らげることを優先して、談話がこれまでと変わらない玉虫色の内容にならないか、不安を感じさせる。
 

TOP NEWS

解明されてきた真相

2017/08/30  12:24

どうしてバルセロナでテロが発生したのか。

今そこに危機があるのに

2017/08/25  08:00

地球外からの攻撃に人類は一致団結できるか

Appleより優秀な人材が集結?

2017/05/16  14:05

電気自動車の先端を行くテスラモーターズ

早急に業務時間改善と意識改革を

2017/05/31  14:05

教員は子供の成長に寄与することが本来の仕事

ACCESS RANKING

1

スフィンクスはどれだけ古い?

古代文明は発展中ではなく既に遺産だった

3

5

スペイン発 ファッションの国際競争

ZARAのライバル、MANGOをご存知ですか?

8

アメリカの自動車王に学ぶ「経営に貫かれる奉仕

ヘンリー・フォードの経営思想

10

『ハムレット』などでおなじみの世界の文豪をつ

シェイクスピアに大きな影響を与えた思想とは

1

スペイン発 ファッションの国際競争

ZARAのライバル、MANGOをご存知ですか?

3

4

スフィンクスはどれだけ古い?

古代文明は発展中ではなく既に遺産だった

8

アメリカの自動車王に学ぶ「経営に貫かれる奉仕

ヘンリー・フォードの経営思想