2015/08/14    16:24

相手のポジティブな気持ちを引き出す「リーディング」の手法

通常は共感を続けると、相手が自然と自分の前向きな本心に気付いて、それを口に出してくるものです。
しかし、マイナスの感情に共感を重ねても、なかなか相手のプラスの本心が表れない場合もあります。

本日は、聞き手がリードして、相手からポジティブな言葉を引き出す手法をご紹介しましょう。
 

■リーディングとは?

相手が悲観的になり、なだめても、激励してもマイナスの反応を繰り返すことも、時にはあります。

単に共感するだけではプラスの方向に行かない場合には、「リーディング・スキル」を活用します。

リーディングとは、相手のマイナスの表現に巻き込まれないで、機を見て会話をプラスの話題に変えていく手法です。
例として、頑張れば歩ける高齢者を、散歩に誘おうとしている場合を見てみましょう。

■普通の共感の場合

高齢者「もう足が痛くてとても外に出る気にはならないよ」
あなた「足が痛くて外出はしたくないのですね」

高齢者「だって、転んで骨を折るんじゃないかと思うと怖くて」
あなた「骨を折っちゃ怖いですものね。わかります、その気持ち」

高齢者「でしょ。だからもう、何だって一人でするのは嫌なのよ」
あなた「一人では何もしたくないのですね。仕方ないことですよね」

高齢者「もう、私なんか生きている意味がないのよ。いっそ死んでしましたいわ」
あなた「死にたいくらいに辛いんですね…」

この例では、共感しようとするあまり、相手のマイナスの感情を増幅してしまっています。
では次に、リーディングをした場合の改善例を見てみましょう。

■リーディングをした場合

高齢者「もう足が痛くてとても外に出る気にはならないよ」
あなた「足が痛くて外出はしたくない気分なのですね」

高齢者「だって、転んで骨を折るんじゃないかと思うと怖くて」
あなた「そう。転ばないようにに気をつけなきゃね。
ところで、外出したときに、一番嬉しかったことは何ですか?

高齢者「出ないようにしてるんだけど…。そりゃ、近所の子供達の顔を見るのは楽しいよ」
あなた「子供達と遊べたら楽しいですね。元気が出て、若返っちゃいますものね」

高齢者「誰かがしっかりついていてくれれば、散歩だってそんなに心配じゃないんだけど…」
あなた「じゃ、私がちゃんと傍についてますよ。少し散歩に出てみましょうか」


下線の箇所で、リーディングをしています。相手の気持ちをプラスの方向へ導いていることに注目しましょう。
 

■まとめ

いかがでしょうか?
いたずらに相手に同調し、言葉を交わすだけでは、心と心が通じ合わないことがお分かり頂けたと思います。

まずは、相手を尊重し、相手がそこにいること自体が愛である、自分の成長や存在も可能にしてくれると思い、感謝することから始めましょう。

リーディングとは、決して相手を自分の思う通りに操る技術ではありません。温かく、心が通うコミュニケーションを生み出すために活用していきましょう。
 

(筆者のブログから転載しました。)

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