2014/12/18    14:00

専業主婦の仕事は「シャイニング・ワーク(光り輝く仕事)」だ!

ジェンダー(性的役割分業)という言葉を使って、男女間の不平等が問題視され始めたとき、専業主婦の家庭内での仕事は「シャドウ・ワーク」と名付けられました。
 
日本では、女性の人権を訴えるフェミニズム思想のなかで、家の外で忙しく働く夫や、学校に通う子どもたちのために、我が身を犠牲にして行う家事・育児は、おカネや何か形になるものを生み出すわけではなく、家族が毎日、仕事や学業に専念できるようにサポートするだけの、虚しいルーチン・ワーク(繰り返し作業)であるというような意味合いで用いられました。
 
確かに、日に三度三度の食事は、食材を選んで買い、1~2時間かけて作っても、家族のお腹の中に収まるのは5分、10分もかからなかったりします。食事が終われば、汚れた食器や調理器具を洗って片づけなければいけません。食洗機は、日本ではまだそれほど普及してはいないでしょう。
 
家族が毎日着替える衣服の洗濯は、全自動洗濯機がやってくれるとはいえ、干したり、畳んでタンスやクローゼットにしまうには、どうしても人の手が必要です。
 
家族が快適に過ごせるように、各所の掃除も欠かせません。
 
一人ではまだ何もできない乳幼児や、お年寄りと一緒に暮らせば、やはりいろいろなお世話が必要になります。
 
こうした家事は、何かが積み重なって残ってゆくわけではないので、なかなか評価されないものです。
 
そこで、「女性は差別されている!」と訴える人たちが、「専業主婦は損だ! 家事・育児・介護のような“つまらない”(生産性の無い)仕事が、オンナにばかり押しつけられるのは、がまんできない!」と騒ぎ始めたわけです。
 
でも――本当に、家事・育児は、何の価値もない「虚業」なのでしょうか? おカネにならない仕事は、やればやるほど損なのでしょうか?
 
そんなことはありません。
 
結婚してみると、自分の母親が、家事・育児を担ってくれていたから、毎日、何の苦労もなく学校へ行き、学業に専念できたことに気づきます。会社勤めをしていたときには、夜遅くなっても、ちゃんと夕飯を用意してくれていました。病気にでもなれば、看病してくれるので、ゆっくり療養できます。
 
家族のサポートを優先してくれる「主婦」の仕事によって、夫(父親)は仕事に専念でき、社会のお役に立つことができます。子供は、元気に育ち、やがて一人前の大人になってゆき、世話をされる立場から、他の人のために働ける立場に成長してゆます。
 
それのどこが「何も生み出さない仕事」なのでしょうか? 「何の価値も無い虚しい仕事」なのでしょうか? この世の中には「おカネ」という基準では計れない、目に見えない価値があることを忘れいませんか?
 
「主婦業」は、決して、“つまらない”仕事ではありません。10年やっても20年やっても、なかなかすべてにおいて「達人」の域には到達できません。とても奥深い、難しい、そしてやり甲斐のある仕事なのです。さらに、1日24時間以内で、種々雑多な家事を並行的に滞りなく片づけてゆくには、日々、創意工夫が求められます。
 
家の外で夫や子どもたちには光が当たるから、その「陰」に隠れている主婦の仕事は「シャドウ・ワーク」だというのは、あまりにも単純で一面的なものの見方です。
 
安倍首相は、そんな“日陰”の主婦たちに、「光を当てて欲しいなら、家の外で一人前の仕事をしなさい。そして、夫に頼らず、自分でおカネを稼ぎ、社会保険料も税金も一人前分を納めなさい」と言っているようですが、「大きなお世話」です。主婦は、立派に社会のお役に立つ尊い仕事をしているのですから。
 
そして、主婦に光を当てるのは、簡単なことです。日々、支えてもらっている家族が、「感謝」という光を当てれば良いのです。奥ゆかしい日本の女性は、「みんな、わたしに感謝しなさいよね!」と、恩着せがましく言ったりしないものです。でも、家族の「ありがとう」の一言があれば、一瞬で心に光エネルギーが満たされるのは確かです。
 
なにも大げさに威張る必要はありませんが、静かに、穏やかに、自信と誇りを持って確認してみましょう。
 
「主婦業はシャドウ・ワークなんかじゃない! シャイニング・ワークだ!」と。

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