2015/01/17    17:00

”目標”を突破せよ!・・・防大受験最前線

現在、日本は大学受験シーズンの真っ只中だ。風邪やインフルエンザが流行る中、最も厳しい季節に勝負を挑む若者たちに蔭ながらエールを送りたい。

ところで、(勝手に)防大ウォッチャ―としては、防大受験事情が気になるところである。そこで世間ではあまり知られない防大受験の周辺を調べてみた。

まず最初に知っておかねばならないのは、防衛大学校は、文部科学省ではなく防衛省所管の大学校ということだ。過去問の赤本はあるが、予備校に”防大コース”はない。センター試験も関係ない。(しかし、滑り止めに受けておくべきだろう)高校も、おそらく対策はしてくれないから自分で調べて勉強するのみだ。

そのときに、相談窓口となるのが、各都道府県にある自衛隊地方協力本部(略して”地本”)だ。ここが、自衛隊関係の受験の問い合わせ、相談窓口になる。合格発表もここのサイトに出る。この時期、防衛医大や航空学生など色々な合格発表が続々アップされている。インターンシップ募集などもあって、ちょっと覗いてみると「へぇ~」である。

防大も、推薦試験、総合選抜、一般試験(前期・後期)といった複数の受験コースがあって、9月から受付が始まり、後期2次は3月末に終わる。

推薦は、他の私学同様、優秀な成績やリーダーシップを発揮した者対象だが、特殊なのは、総合選抜。学校に1泊して能力や適性などが観察される。何を観察されるのかは経験者に聞くのが一番だろう。そういう先輩情報も”地本”で聞くとよいはずだ。

倍率は、男女や文・理、各受験コースで異なり、前年度で2.5倍から34倍という差が出ている。まあ、10倍くらいは覚悟しておかねばならないだろう。

ところで、10月末に、まず推薦合格が出る。防大サイトでは、早くも先輩たちから来年度新入生へのアドバイスが掲載されている。

それによると、多くに共通するのが「体力をつけておくこと」「勉強をしておくこと」「規則正しい生活の習慣」だ。また、洗濯・アイロン・裁縫の能力も必須だ。靴だってピカピカにしなければならない。
自衛官の自己完結能力の最初の関門だ。「お母さん、やっておいて」は捨てよう。
入ってしまえば、全寮制で、全員、体育会系の部活に入部しなければならない。朝6時から夜10時半までは日課でビッシリ。早寝早起き・早飯・早〇・早×・・・といった機動力も必要だ。

履修科目は多い。文科省所管でないため、学位のために国の学位授与機構の定めた最低124単位以上とらねばならないうえに、防衛学・・・防大でしか教えられていない・・・の分だけ多くの単位が必要になる。


(課業行進・・・授業へ行くのも行進)

大学校とはいっても、つまりは士官学校だ。防大から留学する場合、留学先は各国の士官学校となり、世界では常識の軍人の世界なのだ。

今、自衛隊の災害派遣を批判する人はいないだろう。自衛隊に批判的なK産党ですら、自分が被災者なら、自衛隊を大歓迎するだろう。するはずだ。しないとおかしい。
社会主義の根底にある唯物論は、「物質がすべて」。つまり、命より大切なものはない。死んでも命を守らねばならない。命を守るためには、主義にプライド、何をなげうってでも”命乞い”しないと彼らの筋が合わない。

しかし、自衛隊の本来の任務は国防であることを忘れてはならない。災害派遣は大歓迎、国際派遣は微妙、憲法改正はバッシング・・・と、トーンダウンするのが日本だ。しかし侵略を受けると災害と同じような惨状になるということを忘れてはいないか。

どうも防大は世界の常識と日本の非常識の最前線の間に存在しているようだ。

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